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2006年3月29日 (水)

スプリンクラー導入の歴史

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有明町の茶の栽培に革新をもたらしたといっても過言ではない、霜防止のためのスプリンクラー導入。今日は、我らが泰久さんに「スプリンクラー導入の歴史」について聞いてみました。

「泰久さん、まずスプリンクラー導入のきっかけになった昭和57年の霜による被害のことを教えていただけませんか?」


「あれは、昭和57年の4月だったかな? 鹿児島県を中心に、かなり大きい霜の被害があったんだよ。うちのお茶畑もほとんど全滅に近い被害を受けてね。あの時は、みんな言葉にならないほどの苦労をしたよ。その時、ある農家が事前に畑の茶葉に水をかけていて、その農家の茶畑は霜の大被害を免れた。それを知って、茶葉に水をかけることが対策になるのでは? と思いついたんだよ。」


「そういう経緯があったのですね。それと一つ素朴な疑問があるのですが、なぜ水をかけ続けると霜を防ぐことが出来るんでしょうか。ぜひ教えてください。」


「水は“凍る”という化学変化を起こすときに、実は一定の熱量を放出しているんだよ。でも、そのエネルギーを放出しきってしまうと凍ってしまう。だから凍らせないためには、一見矛盾するようだけど、凍るという運動を起こさせ続ければいい。つまり水をかけ続ければいい、というわけなんだよ。そうすれば、零度以下にならないようにすることが出来るんだ。」


「なるほど~! すごいですね! やっと理由が解りましたよ!(実はちょっとしか解ってない)」


まさに逆転の発想! いまやスプリンクラーは霜対策だけではなく、日照りのときの水やり、害虫駆除にと一台何役もの大活躍。泰久さんの知恵の素晴らしさを感じます。


霜と闘うお茶農家の心強いパートナーであるスプリンクラーは、今日もお茶畑の中に凛と立っています。



「茶畑写真館」~新芽が育つ様子を写真に収めてみました


3月25日の様子

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3月27日の様子

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いかがですか?今からまさに、新芽が伸びてゆくところです。

今度は、新芽にズームアップ!

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見るからに美味しそうな、柔らかな緑色ですね。
今年の新茶を飲むのがとても楽しみ!

2006年3月29日 | 茶畑生活 |

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コメント

関東地域でよく目にする茶畑と形状が少し違うんですね。
アーチ状ではなくて平らなお茶の列は初めて見ました。
その形にも何か秘密が隠されていそうですね。

投稿: Haskapp | 2006/03/29 12:41:05

お茶の木を育てるのも大変なんですねー。


茶摘はいつなんでしょ。
♪夏も近づく~って歌があるから
初夏なのかしら。

投稿: asoton | 2006/03/29 15:56:39

下北沢のお茶屋さんで、機械化された茶摘風景を見ました(鹿児島の生産者だったはず)。たぶん、ここでもそうされていると思いますが。夏も近づく八十八夜・・・は古きよき時代?

投稿: あ洋介! | 2006/03/31 9:30:05