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2006年4月10日 (月)

緑茶まめ知識~新茶の香りの秘密

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さて今回の緑茶まめ知識、予告しておりました「新茶の香りの秘密」についてお伝えします。

新茶の爽やかな香りには、どんな秘密が隠されているのでしょうか?
今回も、引き続き常弘さんにお話を伺いました。


「まず、そもそもお茶の香りにはどんな特徴があるのですか?」


「成分で言えば、爽やかな若葉の香りの元となる成分や、スズランやラベンダーのようにすっきり甘く香る成分などが含まれているよ。これらは新茶に特に多く含まれる成分だね。こういった香りの成分にも、リラックス効果が期待され、近年はアロマテラピーの分野でも注目されているんだよ。」


「香りにもよい効果があるんですね。お茶って、すごい!」


「それに、お茶の香りというものは200種以上の香り成分が複雑に作用しあって生まれるものでね。そのため緑茶の香りというのは、一口ではとても説明しきれない。おそらく人間の技術では完全には再現し切れない、まさに大自然から贈られた“神秘の香り”とでも言うべきものなんだ。初物というのは香りの良さが評価されるけど、初物といわれる中でも新茶は、抜群の香りの高さを誇っているよ。」


「なぜ、新茶の香りは特別なんでしょうか?」


「お茶の旨味のときにも話したけれども、新茶つまり一番茶は、秋から翌年の春までという長い時間をかけて養分を貯えることが出来る。だから、うま味成分のひとつ“アミノ酸”が豊富に含まれている。話は少し変わるけど、綿菓子を作るとき、ザラメを加熱することでとても甘い香りが漂うじゃない。あれは、アミノ酸が加熱されることよる化学反応によって、生成された香りなんだ。アミノ酸が多ければ多いほど、生み出される香りも多い。だからアミノ酸の多い新茶というのはお茶の中でも特に香り高いんだよ。それにじっくり育つ分、とてもみずみずしい状態にあるんだ。それも一つの理由だと思うよ。」


「なるほど!新茶の売り場に漂う、引き付けられてしまう香りの正体は、こういうことだったんですね!」


「“香味(こうみ)”というくらいで、香りと味は切っても切り離せない一体のものなんだよ。風邪をひいているときなんか、いくら味が最高のものを食べてもそれほど美味しく感じないよね。ですからぜひ、爽やかな新茶の香りをみなさんに楽しんで欲しい。そして旬のものを味わうことで、日本の四季を感じていただけたらと思います。」


「常弘さん、ありがとうございました!」



二回に分けて新茶の魅力をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。


有明町に来て様々な方のお話を伺い、日々お茶に関する知識がひとつひとつ深まっていくことを感じ、私は楽しさでいっぱいです。 今後もお茶に関するまめ知識を、みなさまにお伝えできたら、と思っています。

「イチ押し!茶畑写真」

茶畑の見せるいろんな表情をお伝えしていきます。

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4月9日朝9:00頃撮影

「新芽の中に・・?」

テントウムシの“テントウ”とは、天道様つまり太陽のこと。

太陽の光をいっぱいに受けて、新芽がすくすくと育っています。

2006年4月10日 | 茶畑生活 |

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コメント

最近は、いろんなものが一年中季節を問わず手に入って
便利に思えますが、こうやって季節を感じられるものって
やっぱりいいですね。新茶、楽しみです。

投稿: ろく | 2006/04/10 15:51:30