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2006年4月16日 (日)

伊藤園静岡相良工場での仕上げ加工工程レポート

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各地の茶産地から送られてきた荒茶


今回は、伊藤園静岡相良工場で行っている、お茶の仕上げ加工工程について紹介します。


先日の茶畑日記では、みなさんに荒茶の加工までをお伝えしました。次はいよいよ、“仕上げ加工”と呼ばれる2次加工の段階。仕上げ加工は、静岡にある伊藤園相良工場で行われます。「お~いお茶」シリーズ(飲料・リーフ)の原料茶は、有明町だけでなく各地の茶産地から荒茶の状態で、全て相良工場に集められます。仕上げ加工は、伊藤園が行っているのです。

荒茶をよく見てみると、茎の部分や粉状の部分などが混ざっていますし、水分がまだまだ多くて保存には適さない状態です。そこで飲料用の原料や製品として出荷する前に、更に仕上げ加工の工程を行います。お茶の葉の見た目や香り、味をアップさせるためです。


仕上げ加工の段階として、まず“選別”の工程があります。ふるいにかけて粉状のお茶をふるい落とし、茶葉の大きさによってふり分けます。ふり分けたうち小さい葉は、更に太さごとに分けられ、大きな葉は風による選別で軽い葉と重い葉に分けられます。


そしてこの後、“火入れ”というものを行います。これには主に荒茶をまとめて火入れしてから選別する“先火方式”と、茶葉を大きさや重さで選別してから火入れを行う“後火方式”の2つの方式があります。伊藤園は後火方式”を採用しています

伊藤園採用の後火方式は、「茶葉の選別を行った後に、茶葉の部分の特性にそれぞれ合わせた温度やタイミングで火入れを行う」というものです。


例えばお茶の緑色を活かしたい部分には弱めの火入れ、香ばしい香りが特徴の部分には強めの火入れを行っています。その分手間はかかりますが、お茶の持ち味を最大限活かすような方式を、伊藤園は20年以上採用してきました。


これも、「お客様に美味しいお茶を飲んでいただきたい」という強い思いからだそうです。



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検茶を行う相良工場の伊藤園社員。品質に対して厳しいチェックが入ります。



わたくし、いますぐにでも静岡へ飛んでいって新茶を飲んでみたいのですが、そういうわけにもまいりません。そこで、仕上げ加工の終わった今年の新茶の出来に関して、伊藤園仕入部の坂下部長に電話をして聞いてみました。以下、坂下部長のコメントです。


「以前からお茶農家の方より、お茶畑の状態が良いことは聞いていました。そこで実際に火入れをしてみたところ、香りも味もよく、新芽の持つうま味がストレートに出ています。とても良い出来だと思います。早く、お客様にこの美味しさが伝わってほしいと感じています。」


電話の向こうの声に、新茶の出来に対する自信と、嬉しさが感じられました。私も早く、実際に火入れをした新茶を飲んでみたいと思います。


みなさん、新茶の出来は上々のようですよ!



2006年4月16日 | 伊藤園情報 |

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コメント

へ~他社はどうなんだろ。

投稿: tanuki | 2006/04/16 18:38:41

 ブログを毎回分読まして頂きました
 知人に勧められて読み始めましたが、伊藤園のネームバリューだけで商売していない社風に感銘・・・

 仕上げ行程でも手間を惜しまない姿勢に、またまた惚れ惚れしているしだいです。

 今年の「お~い お茶 新茶」を飲む時は堀口さんの顔が脳裏を過ぎるんだろうなあ・・・

 仕上げ工場のみなさん、茶農家の心意気
しっかりと、全国のお茶ファンに伝えて下さい。

投稿: 一人で鍋してエトセトラ | 2006/04/16 23:17:34