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2006年4月21日 (金)

茶産地育成事業②お茶の樹の成長について

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4月12日撮影


みなさん、お茶の樹って、どのように成長していくのか知っていますか?


今日は、昨日紹介した都城市の茶産地育成事業の中で実際行われている、お茶の樹の栽培の様子をお伝えします。


知られざる、“お茶の樹成長録”

私も、調べてみて初めて知ることばかりで、“なるほど!”の連続でした。


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畑に植えられる時期を待つ、お茶の赤ちゃんたち。


これは、まだまだ10センチにも満たないお茶の苗木です。ちなみにお茶は、実や種を植えて育てるではなく、枝を土壌に挿して発根させる、“挿し木(さしき)”という技術を使って育てた苗木を植えつけます。挿し木で育てると親の性質をそのまま引き継ぐため、優れた品質の茶樹をたくさん増殖できるなどの利点があるそうです。


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苗木が並ぶ畑


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挿し木された苗木。


上の写真の状態ではまだ根が深く張っていないので、水分を吸収する能力が弱いのです。そのため、土に含まれた水分の蒸散を防ぐために、ビニールをかけて育てます。このビニールには雑草が生えるのを防ぐ役目もあります。


この苗木が長さ50センチほどに成長した段階で、地面から20~25センチほどの長さを残して枝を切り落としてしまうそうです!かわいそうな気もしますが、ただ、こうすることで、お茶の樹の枝が四方に伸びるようになるんです。ちなみに切り落とすことをしないと、お茶の樹は上に上にまっすぐ伸び、私たちが知るお茶の樹の姿とはかけ離れたものに成長するそうですよ。ちょっと、見てみたい気もしますけどね。


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これは、平成16年に植えたもの。3年目のお茶の樹です。これを「お茶の樹です」と言われても、見た目ピンと来ない方がまだ多いでしょうね。私も、実はピンときませんでした。まだどことなく頼りない感じですが、このように葉の層が薄いと冷気がとどまらずに葉の間を吹き抜けるので、かえって霜の被害を受けにくいそうです。

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本格的な摘採を迎えるお茶の樹


これは平成14年に植えたもので、5年目のお茶の樹です。今年から本格的な摘採となります。


桃栗3年と言いますが、お茶の樹も長い年月をかけて、新茶の摘採を行えるわけです。しかし成木という大人の樹になったあとは数十年の間収穫できるそうです。また一年を通して、春は新茶から夏は二番茶・三番茶、産地の気候や立地条件などによっては秋に四番茶まで、良質なお茶の葉をもたらせてくれます。長い時間と手間をかけ、丹精込めて育てたお茶の樹は、それだけの恵みを返してくれるのですね。



2006年4月21日 | 伊藤園情報 |

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