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2006年6月23日 (金)

茶畑をおおう謎の黒い幕 “寒冷紗(かんれいしゃ)”とは?

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有明町のお茶畑(5月29日撮影)


摘採を間近に控えたお茶畑をおおう謎の黒い幕“寒冷紗(かんれいしゃ)”って。。。?


もしかすると、農業や家庭菜園などをしている人は、寒冷紗のことをご存知かもしれません。でも、多くの人にとっては、まさに謎の物体。

今回はその“寒冷紗”についてお伝えします!


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上の写真は、5月下旬に丘の上から撮った有明町のお茶畑の写真です。ところどころ黒い部分が目立ちますが、それが寒冷紗のかぶせられている畑です。茶樹の品種や地形、地域によって、かぶせたりかぶせる必要がなかったりするそうです。また、かぶせるにしても、摘採時期や品種によってかぶせる期間は異なるとのことです。


“寒冷紗”という名称をぱっと見ると、いかにも「寒さを防ぐためだけのもの」という印象がありますよね。私も、寒さを防ぐためのもの?としか考えていませんでした。寒い夜に霜が降りることは、お茶にとっては大敵ですからね。(茶畑日記・新茶編「霜注意報発令」)

しかし聞くところによると、この寒冷紗には別の利用目的も隠されているらしいのです。


もちろん「霜を防ぐ」目的があります。昔、まだスプリンクラーや扇風機などの防霜設備が無かった時代は、寒冷紗が霜よけの主役だったそうです。


そしてもうひとつの目的が、茶樹の品種によりますが、茶葉の色と味わいに変化をもたらす葉緑素を増加させるということです。寒冷紗が日光を遮る率は70~80%。お茶は寒冷紗の下で光を求めてぐぐっと葉を開き、葉緑素を増加させるのです。植物の持つ本能を利用しているわけですね。


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左は、寒冷紗をかぶせたお茶の葉

右は、寒冷紗をかぶせなかったお茶の葉

色の変化がはっきりと分かりますね


ただ、先程もお話したように、茶樹の品種や地形、地域によって、かぶせたりかぶせる必要が無かったりするそうです。

お茶の産地で言えば、静岡に比べて鹿児島や宮崎で多く使用されるそうで、これは植えている茶樹の品種の違い以外に、日差しの強さも関係しているそうです。


いかがでしたか?お茶農家のみなさんの知恵の結晶の1つ、それがこの寒冷紗なのです。お茶を包み込んで変身させる、謎の黒いヴェール“寒冷紗”のヒミツ。 私も、とっても勉強になりました!



「茶畑日記写真館」~寒冷紗の下には?


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5月29日撮影


寒冷紗の下で力を貯えた茶葉たち

生命力溢れる深い緑色に変身しています

2006年6月23日 | 茶畑生活 |

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