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2006年7月28日 (金)

お茶農家がとても気を遣う農作業~整枝(せいし)作業ってなに? [緑茶まめ知識]

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整枝(せいし)が済み、葉先が揃ったお茶畑


私がお会いしてきたお茶農家の方に

~お茶の栽培に関して、難しい農作業は何ですか?

と問えば、多くの場合こんな返事が返ってきます。


「とにかく、整枝(せいし)の仕方やタイミングが難しいよ」

お茶農家のみなさんがとても気を遣う“整枝(せいし)の作業とは、一体どんなものなんでしょうか?


わたくし、早速調べてみました。


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整枝”を簡単に説明すると、成長にばらつきのあるお茶の葉を一定の高さに揃えることで、摘採を容易にすると同時に、摘採するお茶の葉の品質にばらつきが出ないようにする事です。

一般的には、一番茶や二番茶などの摘採を行ってからだいたい10~15日後までに、再び伸びてきた茶葉(遅れ芽と呼ばれています)を浅く摘採し、それと同時に茶園の高さを整えます。わたくしのイラストで説明すると、こんな感じになります。




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イメージ図①「整枝を行っていないお茶畑」

(お茶畑の断面図 赤い点線---は、摘採を行うラインです)

整枝をせずに芽の伸び方にばらつきがあると、一定の高さでの摘採が難しく、摘む茶葉に品質のばらつきが生じる原因になります

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イメージ図②「整枝を行っているお茶畑」


日頃から整枝を行い、高さが整えっている新芽は、一定の高さでの摘採がしやすいため、品質のばらつきが生じにくくなります


さて、こんな風に説明してしまえば「何だ、簡単なのね」と納得してしまえそうな整枝作業ですが、実際に畑で行うともなればそう簡単にはいきません。なぜなら、整枝するときにお茶の芽を刈る深さやタイミングによって、次の摘採の収穫量に大きな影響が出てしまうからです。浅すぎても良くないし、逆に深すぎたり前の摘採から時間が経ちすぎていると、育ち始めの、次に摘採すべき新芽まで摘採してしまうことになり、後々の収量が減少することになったりします。また同時に、整枝は茶葉の品質にばらつきが出ないようにすることから、整枝が上手くいかないとお茶の美味しさにも大きな影響を及ぼすそうです。


このように重要な整枝(せいし)作業を成功させるためには、芽を刈るときのミリ単位に及ぶ細かな調整と、天候やそれぞれのお茶畑の芽の伸び具合を見ながらの綿密なスケジュール計算が必要です。そしてそれには、茶業家としての長年の経験や豊富な知識が必要不可欠なのです。ですから、お茶農家のみなさんは口を揃えて


「お茶の栽培で、整枝は難しい!」


と言うのですね。


私たちが美味しいお茶を飲む陰に、まだまだ知らないお茶農家のみなさんの苦労がありそうです。ホント、頭が下がる思いです!

 

2006年7月28日 | 緑茶まめ知識 |
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2006年7月25日 (火)

お茶の花? [緑茶まめ知識]

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この茶色の物体の正体は?答えは、後ほどのお楽しみ!


みなさん、お茶の樹って、どんな花を咲かせるか知ってますか?

というわけで今回は、お茶の花と実に関するまめ知識を、みなさんに紹介いたします!

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じゃーん!これがお茶の花です。だいたい白い色をしていて、直径3~5cmくらいの可愛らしい花が咲くんですよ。それはそうとこのお花、ある花に似てると思いませんか?そう、椿(つばき)の花にとってもよく似ていますよね。その理由を知って私も納得。お茶って、実はツバキ科の植物なんですって。もっと詳しく言うと、ツバキ目ツバキ科ツバキ属の常緑樹(じょうりょくじゅ)、って言うらしいですよ。常緑樹とは、一年中葉をつけている樹木のことです。よく見れば、葉っぱも椿にちょっと似ています。


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こちらは椿の花です

やっぱり似てますね!


さて、一方の実の方はというとどんな感じなんでしょう。やっぱり椿に似ているのかな?


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左側がお茶の実、右側は椿の実です


固い殻に包まれているところや殻の色など、やはり実の方もよく似ていますね。成分も椿に似ているため、中国ではお茶の実を採れる搾(しぼ)って油を、今でもよく「椿油」のように食油や化粧品としても使うそうです。日本でも戦時中の物資が不足していた時代では、茶の実の油を搾って使用していたと、有明町の元お茶農家のおばあちゃんが教えてくれました。


また、「茶産地育成事業② お茶の樹の成長について」「お茶の樹植え付け体験」でお話したとおり、現在お茶の樹は、実や種を植えて育てるのではなく、「挿し木(さしき)」の技術を用いた栽培が行われています。だから、お茶農家のお宅に行っても、必ずお茶の実があるわけではありません。


それに、お茶を農作物として育てる場合、花や実をつけるということは、そのための栄養分を余計に使ってしまうことになります。だから、今のお茶畑では、花が咲いている風景を見ることはあまりありません。でも、お茶の樹を垣根などの用途で育てた場合は、お茶は普通の樹のように上に伸びながら成長しますので、可愛いお茶の花を見る事が出来るかもしれませんよ。
 

いかがでしたか?まだまだお茶には、私やみなさんの知らないたくさんのまめ知識が隠されていそうです。お茶って、とっても奥深いですね!

2006年7月25日 | 緑茶まめ知識 |
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2006年7月21日 (金)

お茶の「昔がえりの会」財部支部の取り組み [茶畑生活]

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6月下旬撮影

鹿児島県曽於(そお)市財部(たからべ)町

 お茶の「昔がえりの会」財部支部のお茶畑


先日お伝えした「財部町より茶畑レポート」で、財部町のお茶と密接な関わりを持つ茶の「昔がえりの会」財部支部について、簡単にみなさんに紹介させていただきましたが、覚えてますでしょうか?

実はわたくしこれを機に、この「昔がえりの会」に強い興味が湧いてしまったんです。そこで今回、昔がえりの会を発足させた西川貞章さんに、直接お話を聞かせていただく事になりました!嬉しい~!


さて、「昔がえりの会」とは、一体どんな取り組みをしているんでしょうか?

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昔がえりの会 代表会長 西川貞章さん

当年とって70歳とは到底思えない、とっても元気で気さくな方でした


~西川さん、はじめまして。よろしくお願いいたします!


「はじめまして。こちらこそ、よろしくお願いします。」


~ではさっそくですが、「昔がえりの会」とは、どんなものなんですか?


「はい。昔がえりの会というのは、『美味しい、安全、高栄養価、低コスト』の理念のもと、こだわりの農産物を育てる生産者の集まりです。特に土づくりに力を入れ、独自の品質基準に基づく、安全な原料のみを使った良質な堆肥(たいひ)の製造に取り組んでいます。化学肥料不使用で、良い堆肥を施(ほどこ)した活力のある土壌は、風味豊かでしかも栄養価の高い作物を生み出すんですよ。


~なるほど。安全な土づくりにこだわった、農家のみなさんが主役会なのですね。


「はい。昭和59年に発足、平成3年に「昔がえりの会」と命名しました。その後、私たちは昔がえりの会の理念に基づいて、基準を満たす適正な土地を選定し、賛同する生産者を全国で募ってきました。今では北は北海道から南は九州まで、全部で7つの支部があり、会員は200名を超えつつあります。例えば北海道では玉ねぎやじゃがいも、宮城県や山形県ではササニシキ米など、多くの農産物を作っています。全てを適地適作で、土づくりからこだわって育てています。」


~昔がえりの会の農産物は、財部町のお茶だけではなかったのですか!


「そうです。しかし、お茶というのは私にとって重要なポイントとなった、思い入れの強い農作物なんです。

昭和50年に、私は伊藤園の創業者の、本庄正則氏と出会いました。そのときに有機栽培や安全な土づくりの話をして意気投合し、安心・安全なお茶を一緒に作りましょう!という事になりました。お茶は、私たち「昔がえりの会」会員、すなわち農家のみなさんたちが化学肥料不使用で育てた最初の農作物だったんです。「昔がえりの会」はお茶の栽培からスタートしたと言っても過言は無いと思いますよ。」



~それが伊藤園との出会いだったのですね。では、財部町をお茶づくりの産地に選んだ理由は何だったのですか?


「財部町を産地に選んだのは、財部町がお茶の栽培にとって非常に適した場所だったからです。霧が発生しやすいことで、香り高く味わい深いお茶が出来るんです。(詳しくは、「財部町から茶畑レポート」を参照してみてください)」


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お茶の「昔がえりの会」財部支部

中心的な4人の茶農家のみなさん 

安心安全な“お~いお茶”を、全国のみなさんにお届けします!


~では最後に。西川さんはお仕事をしていて、どんな時に一番やりがいを感じますか?伊藤園との仕事に対しては、どんな思いを抱いていますか?


「仕事の全てが私のやりがいであり、生きがいです。壁にぶつかってあれこれ悩む事にすら、充実を感じます。私たちの行っている昔ながらの農法で育てたお茶が、お客様から良い評価をいただき、とても嬉しく思っています。」


「伊藤園さんとは30年の長いお付き合いがあります。その中で築き上げてきた強いパートナーシップで、今後もより安心・安全で美味しい茶葉を提供していけるよう頑張っていきたいと思っています。昔がえりの会の理念に賛同してくれる茶農家のメンバーを拡大し、栽培面積を増やし、財部町のお茶が全国的に有名になれば、と願っています。


~よく分かりました!今日は、とっても素晴らしいお話が聞けて嬉しいです。西川さん、ありがとうございました!

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「昔がえりの会」財部支部長 

田畑隆俊さんから、みなさんへのメッセージ


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「無化学肥料栽培を始めた最初の3年くらいは初めての事ゆえに苦労も多かったのですが、それを乗り越えるとかえって堆肥管理などが楽になり、茶葉の生産量も安定してきました。また、土の中にミミズやモグラが増えて、自然に耕されるようになり、農作業も以前より楽になりました。

消費者の皆様に安全なものをお届けしている、安心して飲んでいただいているという誇りが、無化学肥料栽培を推進する大きな力になっています。」

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私はまた1つ、「お~いお茶」の美味しさや安心・安全を影で支える、お茶農家のみなさんの、熱い思いを知りました。


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茶畑日記写真館~財部町 快晴の茶畑

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7月中旬撮影


お茶の「昔がえりの会」財部支部のお茶畑

栄養分豊かな土で、「昔がえりの会」自慢のお茶が育っています


2006年7月21日 | 茶畑生活 |
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2006年7月19日 (水)

“お~いお茶” ネーミングの由来って? [伊藤園情報]

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みなさんおなじみの、「お~いお茶」このネーミングの由来を、みなさんはご存知ですか?1985年、伊藤園が世界初の缶入り緑茶飲料「缶煎茶(かんせんちゃ)」を発売したのは、「お~いお茶の歴史を紐解く」でみなさんにお話した通りです。


“缶煎茶(かんせんちゃ)”から“お~いお茶”へ。このネーミングの変化の裏側には、日本人の緑茶に対する意識と、ある名優の名フレーズが関係していたんです。

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“缶煎茶(かんせんちゃ)”が発売されてからしばらくして、伊藤園に


「“煎茶”の読み方が分かりません!」


という衝撃的な問い合わせが入りました。その後、更には「煎茶(せんちゃ)って日本のお茶なんですか?」「まえちゃですか?」なんていう声もありました。そこで至急伊藤園は、「日本茶を何と呼ぶか?」というアンケートを、大学生を対象に行ったんです。その結果、ダントツで1位は「緑茶」、以下「日本茶」、「グリーンティー」と続き、問題の「煎茶(せんちゃ)」は、大きく離れて4位という意外な結果になりました。


“煎茶(せんちゃ)”というネーミングは、“急須から淹れたお茶に近い味わいを楽しめる”という品質に対するこだわりからきたものでした。しかしここに、伊藤園と若い消費者の間に、日本茶に対する意識の大きな違いがある事が明らかになったのでした。


しかし伊藤園は更に考えました。単に「緑茶」だけでは、消費者のみなさんへのアピールが足りない。どんな名前が適当なんだろうか?そこで行った追加調査で、「日本人は緑茶に家庭的なぬくもりと、すぐそこにある日常性を感じている」ことがわかりました。


この調査を受けて、“お~いお茶”というネーミングが採用されるのですが、 また、そこにはある俳優さんの名フレーズも大きく関係していました。

その方とは、島田正吾さん(故人)新国劇の黄金期を築き、生涯現役を貫かれた方で、「ひとり芝居」の上演などで活躍していらっしゃいました。1970年代、島田さんが「お~い、お茶」とおっとりとした口調で呼びかける緑茶リーフ(茶葉)商品のCMがたいへん好評で、それが伊藤園が消費者のみなさんに伝えたいイメージとぴったりであると考え、“缶煎茶(かんせんちゃ)”に代わるネーミングとして採用されたのです!


いかがでしたか?現在では、みなさんの心により深く浸透している、「お~いお茶」ネーミングの由来。 このヒミツを知ってから、ペットボトルが伊藤園の思いを乗せて、私たちに「お~い」と呼びかけてきているような気がします。
な~んてね。

2006年7月19日 | 伊藤園情報 |
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2006年7月14日 (金)

伊藤園の工場に行ってきました~静岡相良工場 仕上げ加工編 [伊藤園情報]

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伊藤園静岡相良工場

規模、設備ともに国内最大級の緑茶製造工場です


さて今回は、いよいよ待ちに待った静岡相良工場です!日本各地の荒茶工場で製造された荒茶(あらちゃ)が、ここ静岡相良工場に続々と運び込まれてきています。


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次々と運び込まれてくる荒茶


この荒茶はどんな行程を経て、お~いお茶」に生まれ変わるのでしょうか?

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野球グラウンド3面分の広大な敷地面積を持つここ伊藤園静岡相良工場には、「お~いお茶」の原料茶や緑茶リーフ商品はもちろん、その他にもウーロン茶、麦茶、コーヒーなどの加工施設があり、敷地内には研究開発部署などがある研究棟も擁しています。


さて、荒茶工場から運ばれてきた荒茶(あらちゃ)は形が不ぞろいで、また水分を多く含んでいるため変質しやすいという特徴があります。そのため静岡相良工場での“仕上げ加工”を経て貯蔵に耐えられる状態にして、また味や香りを高品質にする必要があるのです。今回私は、その現場を見てきました。厳しい品質検査を通過した荒茶が、仕上げ加工の工程に回されていきました。


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品質を確かめる様子

伊藤園の厳しい品質管理を実感しましたよー


さて、ここで登場した“仕上げ加工”とは、どんなことを行うのでしょうか?仕上げ加工にはいくつかの段階がありますが、大きく分けて下のような工程があります。見学では、伊藤園生産本部の丹所さんに、親切でとっても分かりやすい説明をいただきました。そこで、その説明内容を元に、みなさんにも分かりやすいように書き出してみました。



整形・分別行程

まず最初に、茎や粉状の葉などが混ざっている荒茶を様々な方法でふるい分けたり、切断して形を整えたりする行程です。


廻しふるいという機械でお茶の粉を抜きます。その後、その中でも小さい葉は平行ふるいで太い葉と細い葉に分け、大きな葉の方は風力選別で軽い葉と重い葉に分けられます。


火入れ行程


火で熱して乾燥させ、お茶の香りを引き出したり、お茶の水色を良くしたりする行程です。


そしてここに注目!みなさん、“後火方式”って知ってますか?これこそ「お~いお茶」の美味しさを語る上で欠かせない、伊藤園のこだわりの火入れの方法なんです!どの辺が特別なの?と思った方のために説明しますね。


火入れ行程には主に、荒茶をまとめて先に火入れをしてから茶葉を大きさや重さごとに選別を行う“先火方式”と、茶葉を選別した後に火入れを行う“後火方式”の2つの方式があります。つまり伊藤園採用の“後火方式”は、「茶葉の選別を行った後に、茶葉の部分の特性にそれぞれ合わせた温度やタイミングで火入れを行う」というものです。


こうすることにより、例えばお茶の緑色を活かしたい部分には弱めの火入れ、香ばしい香りが特徴の部分には強めの火入れを行うことが出来ます。つまりそれぞれの茶葉に最適な火入れを行うことで、水色や味わいを活かしながら、お茶の香りを最大限に引き出すことが出来るのです。

この後火方式は手間がかかりますが、「お客様に美味しいお茶お届けしたい」という強い思いを持つ伊藤園では、この方式を採用しています。


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後火方式に関しては、「茶畑日記 新茶編」「4/16日 伊藤園静岡相良工場での仕上げ加工工程レポート」でも紹介しています。よろしければ参考にしてみてくださいね。


合組(ごうぐみ)


火入れが終わって冷却した茶葉を、品質が均一になるよう、また消費者のみなさんの好みに合うように、様々な産地、品質、摘採時期のものを混合します。いわゆるブレンドですね。



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生産工場へ送られる仕上げ茶


いかがでしたでしょうか?こうした工程を経て荒茶は仕上げ茶に生まれ変わり、日本各地の飲料生産工場へ送られ、おなじみのお~いお茶」としてみなさんのお手元に届くのです。


私がこれから「お~いお茶」を飲む時には、茶農家の方だけでなく、伊藤園の静岡相良工場で働く人の姿も思い出しながら飲むことになりそうです。

2006年7月14日 | 伊藤園情報 |
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2006年7月13日 (木)

第十七回 伊藤園お~いお茶新俳句大賞 受賞作品決定! [伊藤園情報]

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みなさん、お~いお茶のパッケージの横に、俳句が載っているのをご存知ですか?これは、伊藤園が毎年一般向けに公募している、“伊藤園お~いお茶 新俳句大賞”の受賞作品です。この私も「お~いお茶」を飲みながらいつも読んでしまうんですよね。


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そもそも「新俳句」って、どんなものなのでしょう。

それは、季語などの細かな決まりにとらわれずに、「みなさんの発想をお~いお茶のパッケージ上で自由に表現していただきたい」という思いから生まれた、新しい俳句のカタチです。平成元年に開始して以来、“伊藤園お~いお茶 新俳句大賞”の応募者数は年々増え、みなさんに愛され続けて来ました。

そして、先ごろ「第十七回 伊藤園お~いお茶新俳句大賞」昨年11月~本年2月末日まで募集)の受賞作品が発表されました。過去最多となる166万7,903句というすごい数の応募作品の最高位“文部科学大臣奨励賞”を、各界の著名人による厳正な審査を経て、次の作品が受賞されました!


祖父の家潮の香りの人ばかり


鳥山愛恵(とりやまのりえ)さん 16歳 青森県むつ市在住


青森県の女子高生の鳥山さん、本当におめでとうございます!潮の香り漂う海岸や港が目にうかんできそうな、情感溢れるとってもよい句ですね!


「お~いお茶」のパッケージに掲載される3,000作品を、伊藤園ホームページでも発表しています。

日常の何気ない風景を上手に切り取ってあったりして。

はっとさせられたり、じーんと感動したり・・・「新俳句っていいもんだなあ」って素直に感じました!

ぜひ、ご覧ください!

2006年7月13日 | 伊藤園情報 |
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2006年7月11日 (火)

伊藤園の工場に行ってきました~荒茶工場編 [伊藤園情報]

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6月23日撮影

静岡県 牧之原台地に広がるお茶畑


今回私は、「お~いお茶」の原料が作られている工場を実際にこの目でみるために、静岡にやってきました。


静岡県と言えば国内第一位を誇る、お茶の生産地として有名ですよね。広大な丘陵地に、お茶畑が地平線に向かってどこまでも広がっていました。

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静岡県の西部に広がる台地「牧之原台地」みなさんも、その名前を社会科の教科書などで一度は目にしたことがあるかと思います。温暖で長い日照時間に恵まれた牧之原台地は、茶処・静岡の中でもたくさん茶葉が採れる名産地です。


「お~いお茶 新茶編(伊藤園静岡相良工場での仕上げ加工工程レポート)」で出てきた静岡相良工場は、その牧之原台地の中にあります。


この静岡相良工場には、各茶産地からお茶を“荒茶(あらちゃ)”という状態まで加工したものが集められます。お茶の生葉は、摘採されると酸化酵素の働きによって発酵が始まってしまいます。そこで、荒茶工場で出来る限り早めに蒸しや乾燥などの様々な工程を経て、保存に耐えられる状態にするのです。その工程を“荒茶工程”と呼び、その工程を経て出来たお茶を“荒茶(あらちゃ)”と呼びます。


ここ静岡にも、荒茶を製造する伊藤園の工場があると聞いた私は、静岡相良工場を見る前に、その荒茶工場“伊藤園浜岡工場に行ってみる事にしました”。


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同日撮影 浜岡工場


ちょうど袋に詰められた、摘採されたばかりの二番茶葉が、茶畑から搬入されていました


浜岡工場に入ると、お茶が蒸される、何ともいえないいい香りが漂ってきました。実は、私はこの香りが大好きなんです!

荒茶工程はいくつもの段階に分かれています。この日、私はこの工程を浜岡工場の工場長である増田さんに、工場を見学しながら説明して頂きました。

今回はその内容を、みなさんにも分かりやすいよう、下に順を追って書き出してみました。


荒茶工程

 「茶葉の摘み採り」

  まず茶葉を摘み採り、荒茶工場に運び込みます。


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2 「送風・加湿」 

  水分の保持と、茶葉から出る呼吸熱といわれる熱の低下をはかり、鮮度を保ちます。


 「蒸熱(じょうねつ)」(重要!) 

  茶葉をむらなく蒸気で蒸して酸化酵素の働きを止め、茶葉の緑色を残し青臭みを取り除きます。蒸し時間の長さが味や香りを決めるキーポイントになります。


4 「冷却」 

  一気に冷却して色と香りの良さを保ちます。

 「揉み」

  茶葉を揉む工程は、茶葉に含まれている水分などの状態にあわせて、段階を経て方法を変えていきます。        


葉打ち・・・乾燥した熱風を送り込みながら揉んで、葉についた蒸し露を取り除き、色や香り、味わいを向上させます

                 ↓

粗揉(そじゅう)・・・乾燥した熱風を送り込みながら、適度な摩擦・圧迫で揉み、水分を低下させます

                 ↓

揉捻(じゅうねん)・・・茶葉をひとかたまりにし、加熱せずに強く揉みます。茶葉の組織を壊してお茶の成分を出やすくし、水分の均一化を図ります

                 ↓

中揉(ちゅうじゅう)・・・かたまりになった茶葉を解きほぐし、整形しやすいように乾燥させます

                 ↓

精揉(せいじゅう)・・・人間が手で揉むように一方向にだけ揉み、日本茶独特の細く伸びた形に整えます


6 「乾燥」

最後に、まだ10~13%くらい含まれている水分を、熱風式乾燥で水分量5%くらいまでに乾燥させて、荒茶工程は完了!


いかがでしたか?これが荒茶加工の一連の流れです。更に詳しく知りたい方は、伊藤園のホームページ(お茶はどうやって作るの?)をご覧ください。


中でも蒸熱、すなわち蒸しの工程が重要であることに関しては、「茶畑日記 新茶編 荒茶工場レポート」で、以前お話しました。



さて、こうして出来た荒茶は、この後伊藤園静岡相良工場に送られ、更に香りや品質を高めるための“仕上げ加工”が行われるのです。

茶畑日記 新茶編”では「伊藤園静岡相良工場での仕上げ加工行程レポート」での紹介のみにとどめましたが、今回は直接工場を見ることが出来ます!何だか興奮してきちゃいました!


それではみなさん、次回の静岡相良工場レポートをお楽しみに!

2006年7月11日 | 伊藤園情報 |
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2006年7月 7日 (金)

“お~いお茶”の歴史を紐解く [伊藤園情報]

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みなさんおなじみ 伊藤園のお~いお茶”

どのようにして生まれたのでしょうか?


今回は、みなさんおなじみ、伊藤園のお~いお茶”誕生の経緯を、お茶という飲み物自体の歴史もさかのぼって、どーんと紹介しちゃいます!


私も知らなかった“お~いお茶の歴史”これを読んで、みなさんもお茶博士気分を味わってくださいね!

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みなさん、そもそもお茶の樹の発祥の地はどこなのか知っていますか?答えは、お隣りの国、中国でした。中国の雲南省が、お茶の樹の発祥地であるという説が一般的なのです。またお茶の歴史はとっても古く、漢の時代(紀元前1世紀)の医学書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」には、すでにお茶の効能が紹介されているんですよ。


それでは、中国から日本にお茶が伝来したのはいつなんでしょう?それは遣唐使が日本と中国の間を行き来していた奈良・平安時代。800年代前半、最澄や空海といった留学僧たちが日本にお茶を持ち帰り、貴族の間に喫茶の習慣を広めたのだと言われています。さらに400年後の鎌倉時代、栄西禅師というお坊さんが、宋の時代の中国からお茶を持ち帰りました。彼は、お茶の製造技術や効能を記した、日本最古の茶の専門書「喫茶養生記」を著した事でも有名です。この本は、深酒癖のあった当時の将軍、源実朝に献上されて日本の喫茶文化普及に大きな影響を与えることになりました。


さて、そのようにして日本にわたってきたお茶は、鎌倉時代の末期に武士の間に急速に広まりました。そして栄西の時代から約400年後の安土桃山時代(16世紀頃)には、有名な千利休らの手によって茶道として完成されていきました。そして江戸時代の中頃からお茶は庶民の間にも嗜好品として広まっていき、現在のお茶はみなさんもご存知の通り、お仕事の休憩時間のお供に、食事の口直しに、スポーツの合間に喉を潤したりと、様々な場面で飲まれ、愛され続けています。


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伊藤園が開発した、世界初の缶入り緑茶飲料「缶煎茶」


ではいよいよここから、伊藤園が日本のお茶の歴史にどのように関わり
お~いお茶”が誕生することになったのかをお話します。実は1970年代から、急須で淹れて飲む緑茶の人気が低下してしまったそうなんです。主な理由は、炭酸飲料を始めとする飲料の登場や、食事の洋風化などによる飲料の多様化でした。急須で淹れる手間のかかる緑茶は、若者世代を中心に日本人の心から遠ざかろうとしていたのです。


伊藤園は考えました。「このままではいけない!」そして「緑茶をいつでも、どこでも、自然のままのおいしさで多くの人たちに味わっていただきたい」という思いのもと、約10年の開発・研究期間を経て、1985年世界初の缶入り緑茶飲料”を生み出したのです!もちろん製造・発売に至るまでは、数々の苦労がありました。


まず、緑茶は「宵越しの茶は飲むな」という言い伝えがあるほど、酸化による味わいなどの品質の劣化が激しいため、缶内部の酸素を取り除く技術が必要でした。そこで伊藤園開発チームは長い試行錯誤の末、T-N(ティー&ナチュラル) ブロー製法”を開発、酸化による品質の劣化の問題を解決しました。次いで難問であった製品化するときに発生する香りの変質の問題も、茶葉の品種や産地、原料茶葉のブレンドの割合、秒単位の抽出時間や1℃単位の抽出温度などの約1,000通りの組み合わせを約10年間研究しつくした結果、ついに最適な方法を発見!


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こうして伊藤園はさまざまな問題をクリアするなど気の遠くなるような努力の末、ついに1985年世界初の缶入り緑茶飲料”である「缶煎茶」発売する事が出来たのでした。

千利休が茶道を完成させた時から約400年後のことでした。

まさにお茶の歴史は、約400年ごとに大きな出来事が起きているのですね。


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お~いお茶の兄弟たち

左から、“お~いお茶 緑茶”、“お~いお茶 濃い味”、“お~いお茶 新茶”。

それぞれの個性が光る、美味しいお茶を召し上がれ


そして、1989年に「缶煎茶」はおなじみの「お~いお茶」にネーミング変更されます。その後も伊藤園は、1990年に業界初のペットボトル入り緑茶飲料”を開発、また、2000年には今では冬場には欠かせないホット専用ペットボトル入り緑茶飲料”も研究・開発の末、業界に先駆けて発売しました。そして私が「茶畑日記 新茶編」で紹介した、国産の当年産新茶のみを使ったペットボトル緑茶飲料お~いお茶 新茶(数量限定品)”を発売。4月に摘み採った新茶を4月中にペットボトル飲料でいち早く発売する、それはまさに、お茶農家の方々との直接仕入れ”によって築かれた強い信頼関係をもとに、原料茶葉調達に優れたお茶の伊藤園だからこそ実現出来た画期的な緑茶飲料でした。


その他にも、自然抽出された天然カテキンを豊富に含む、濃くておいしいお~いお茶 濃い味”など伊藤園ならではの様々な商品を開発しています。


伊藤園が緑茶飲料を発明してから20年以上。たゆまないチャレンジ精神のもと、いつでもどこでも飲める美味しい緑茶飲料“お~いお茶”は、今後も更なる進化を続けていくことでしょう。


さて今度はどんな“お~いお茶”で、私たちを楽しませてくれるのかな?

なお、近日中に「お~いお茶」というネーミングの由来についてもお伝えします。

お楽しみに!

2006年7月 7日 | 伊藤園情報 |
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2006年7月 4日 (火)

お茶農家 梅雨時の苦労 [茶畑生活]

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5月下旬、有明町で撮影

梅雨時、雨降る茶畑


梅雨時って、湿度が上がってじめっとするし、雨の日が長く続きますよね。私は、この時期は外に出るのも何だか面倒くさくて、部屋の中でふさぎこみがちな日々を送ったりします。正直私、梅雨の時期はちょっと苦手なんですが、みなさんはいかがでしょうか?

その点お茶農家のみなさんは、雨の降る中でも、屋外での農作業をしなければなりません。二番茶の摘採は、梅雨の時期と重なる場合が多いのです。


というわけで今回私は、梅雨の時期の農作業の苦労について、お茶農家のみなさんにアンケートを取ってみました。どんな結果が聞けるかな?

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5月26日撮影

雨の中、カッパを着て寒冷紗巻きの作業


さっそく私は何人かのお茶農家のみなさんに質問をし、ご意見を聞いてみました。お題はズバリ、「梅雨の時期に農作業をしていて、苦労する事」です。その結果、主に下のようなお答えをいただきました。



■寒冷紗が水を吸って重くなり、巻き取るのが大変!


■カッパを着ての作業は動きにくく、視界も制限されてしまう


■カッパの中が蒸れて、汗をたくさんかくので不快指数高し!


■泥であちこち汚れる


■トラックがぬかるんだ道にはまったり、事故の心配が増える

お茶農家のみなさん、ご協力いただきありがとうございました!


さて、一番最初に挙げた「寒冷紗が重くなる」というご意見は、寒冷紗を使用する地方のお茶農家の方から、とても多くいただいた意見です。「雨が染みこんだ寒冷紗は、まるで水の塊だよ」なんておっしゃる方もいました。寒冷紗のひと巻きの重さは、平均5㎏ほど。雨を吸えばそれが数倍の重さになるそうです。現在は、寒冷紗が重くて運べないようなときには専用の機械を使って巻き取りますが、機械の無かった昔は、雨が乾くのを待って大人数で巻き取っていたらしいですよ。大変だったんですね~。


その次に3つあげられている、「カッパを着ての作業は動きにくく、視界も制限されてしまう」「カッパの中が蒸れて、汗をたくさんかく」「泥で汚れる」というご意見は、私たちもたびたび経験したことがあり、その気持ちがわかりますよね。カッパを着て雨の中自転車で走ったわずらわしさとか・・。しかし、ただでさえ雨の中で不自由なのに、農作業は基本的に力仕事なんですから、その大変さは想像以上でしょうね。


最後の、「トラックがぬかるんだ道にはまったり、事故の心配が増える」というご意見。うわー、これは危ない!この時期お茶農家のみなさんには、くれぐれも事故に気をつけて、安全第一でお仕事に取り組んでいただきたいと思います。



私たちが美味しい「お~いお茶」を飲むことが出来る陰には、まだまだお茶農家のみなさんの知られざる苦労がありますね。


梅雨が明ければ、厳しい猛暑の季節がやってきて連日太陽が照りつけ、雨を待ち焦がれる日々もあると思います。ですから、お茶に限らず農作物にとっては、この梅雨時期の長雨は恵みの雨でもあります。しかしお茶農家のみなさんにとっては、雨降りや天候の変化に悩まされがちなこの梅雨時期。大変だと思いますが、体調を崩さぬよう頑張ってください!私も応援しています!


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茶畑日記写真館~梅雨時の茶畑


Tsuyu_syasinkan

5月26日撮影


梅雨に濡れる茶葉


恵みの雨をいっぱいに受け止める茶葉たち

2006年7月 4日 | 茶畑生活 |
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