2006年7月28日 (金)
お茶農家がとても気を遣う農作業~整枝(せいし)作業ってなに? [緑茶まめ知識]
整枝(せいし)が済み、葉先が揃ったお茶畑
私がお会いしてきたお茶農家の方に
~お茶の栽培に関して、難しい農作業は何ですか?
と問えば、多くの場合こんな返事が返ってきます。
「とにかく、整枝(せいし)の仕方やタイミングが難しいよ」
お茶農家のみなさんがとても気を遣う“整枝(せいし)”の作業とは、一体どんなものなんでしょうか?
わたくし、早速調べてみました。
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“整枝”を簡単に説明すると、成長にばらつきのあるお茶の葉を一定の高さに揃えることで、摘採を容易にすると同時に、摘採するお茶の葉の品質にばらつきが出ないようにする事です。
一般的には、一番茶や二番茶などの摘採を行ってからだいたい10~15日後までに、再び伸びてきた茶葉(遅れ芽と呼ばれています)を浅く摘採し、それと同時に茶園の高さを整えます。わたくしのイラストで説明すると、こんな感じになります。
イメージ図①「整枝を行っていないお茶畑」
(お茶畑の断面図 赤い点線---は、摘採を行うラインです)
整枝をせずに芽の伸び方にばらつきがあると、一定の高さでの摘採が難しく、摘む茶葉に品質のばらつきが生じる原因になります
イメージ図②「整枝を行っているお茶畑」
日頃から整枝を行い、高さが整えっている新芽は、一定の高さでの摘採がしやすいため、品質のばらつきが生じにくくなります
さて、こんな風に説明してしまえば「何だ、簡単なのね」と納得してしまえそうな整枝作業ですが、実際に畑で行うともなればそう簡単にはいきません。なぜなら、整枝するときにお茶の芽を刈る深さやタイミングによって、次の摘採の収穫量に大きな影響が出てしまうからです。浅すぎても良くないし、逆に深すぎたり前の摘採から時間が経ちすぎていると、育ち始めの、次に摘採すべき新芽まで摘採してしまうことになり、後々の収量が減少することになったりします。また同時に、整枝は茶葉の品質にばらつきが出ないようにすることから、整枝が上手くいかないとお茶の美味しさにも大きな影響を及ぼすそうです。
このように重要な整枝(せいし)作業を成功させるためには、芽を刈るときのミリ単位に及ぶ細かな調整と、天候やそれぞれのお茶畑の芽の伸び具合を見ながらの綿密なスケジュール計算が必要です。そしてそれには、茶業家としての長年の経験や豊富な知識が必要不可欠なのです。ですから、お茶農家のみなさんは口を揃えて
「お茶の栽培で、整枝は難しい!」
と言うのですね。
私たちが美味しいお茶を飲む陰に、まだまだ知らないお茶農家のみなさんの苦労がありそうです。ホント、頭が下がる思いです!
2006年7月28日 | 緑茶まめ知識 |
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