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2006年7月11日 (火)

伊藤園の工場に行ってきました~荒茶工場編

Aracha_1_1


6月23日撮影

静岡県 牧之原台地に広がるお茶畑


今回私は、「お~いお茶」の原料が作られている工場を実際にこの目でみるために、静岡にやってきました。


静岡県と言えば国内第一位を誇る、お茶の生産地として有名ですよね。広大な丘陵地に、お茶畑が地平線に向かってどこまでも広がっていました。

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静岡県の西部に広がる台地「牧之原台地」みなさんも、その名前を社会科の教科書などで一度は目にしたことがあるかと思います。温暖で長い日照時間に恵まれた牧之原台地は、茶処・静岡の中でもたくさん茶葉が採れる名産地です。


「お~いお茶 新茶編(伊藤園静岡相良工場での仕上げ加工工程レポート)」で出てきた静岡相良工場は、その牧之原台地の中にあります。


この静岡相良工場には、各茶産地からお茶を“荒茶(あらちゃ)”という状態まで加工したものが集められます。お茶の生葉は、摘採されると酸化酵素の働きによって発酵が始まってしまいます。そこで、荒茶工場で出来る限り早めに蒸しや乾燥などの様々な工程を経て、保存に耐えられる状態にするのです。その工程を“荒茶工程”と呼び、その工程を経て出来たお茶を“荒茶(あらちゃ)”と呼びます。


ここ静岡にも、荒茶を製造する伊藤園の工場があると聞いた私は、静岡相良工場を見る前に、その荒茶工場“伊藤園浜岡工場に行ってみる事にしました”。


Hamano_1


同日撮影 浜岡工場


ちょうど袋に詰められた、摘採されたばかりの二番茶葉が、茶畑から搬入されていました


浜岡工場に入ると、お茶が蒸される、何ともいえないいい香りが漂ってきました。実は、私はこの香りが大好きなんです!

荒茶工程はいくつもの段階に分かれています。この日、私はこの工程を浜岡工場の工場長である増田さんに、工場を見学しながら説明して頂きました。

今回はその内容を、みなさんにも分かりやすいよう、下に順を追って書き出してみました。


荒茶工程

 「茶葉の摘み採り」

  まず茶葉を摘み採り、荒茶工場に運び込みます。


Ara_1


2 「送風・加湿」 

  水分の保持と、茶葉から出る呼吸熱といわれる熱の低下をはかり、鮮度を保ちます。


 「蒸熱(じょうねつ)」(重要!) 

  茶葉をむらなく蒸気で蒸して酸化酵素の働きを止め、茶葉の緑色を残し青臭みを取り除きます。蒸し時間の長さが味や香りを決めるキーポイントになります。


4 「冷却」 

  一気に冷却して色と香りの良さを保ちます。

 「揉み」

  茶葉を揉む工程は、茶葉に含まれている水分などの状態にあわせて、段階を経て方法を変えていきます。        


葉打ち・・・乾燥した熱風を送り込みながら揉んで、葉についた蒸し露を取り除き、色や香り、味わいを向上させます

                 ↓

粗揉(そじゅう)・・・乾燥した熱風を送り込みながら、適度な摩擦・圧迫で揉み、水分を低下させます

                 ↓

揉捻(じゅうねん)・・・茶葉をひとかたまりにし、加熱せずに強く揉みます。茶葉の組織を壊してお茶の成分を出やすくし、水分の均一化を図ります

                 ↓

中揉(ちゅうじゅう)・・・かたまりになった茶葉を解きほぐし、整形しやすいように乾燥させます

                 ↓

精揉(せいじゅう)・・・人間が手で揉むように一方向にだけ揉み、日本茶独特の細く伸びた形に整えます


6 「乾燥」

最後に、まだ10~13%くらい含まれている水分を、熱風式乾燥で水分量5%くらいまでに乾燥させて、荒茶工程は完了!


いかがでしたか?これが荒茶加工の一連の流れです。更に詳しく知りたい方は、伊藤園のホームページ(お茶はどうやって作るの?)をご覧ください。


中でも蒸熱、すなわち蒸しの工程が重要であることに関しては、「茶畑日記 新茶編 荒茶工場レポート」で、以前お話しました。



さて、こうして出来た荒茶は、この後伊藤園静岡相良工場に送られ、更に香りや品質を高めるための“仕上げ加工”が行われるのです。

茶畑日記 新茶編”では「伊藤園静岡相良工場での仕上げ加工行程レポート」での紹介のみにとどめましたが、今回は直接工場を見ることが出来ます!何だか興奮してきちゃいました!


それではみなさん、次回の静岡相良工場レポートをお楽しみに!

2006年7月11日 | 伊藤園情報 |

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