2006年8月17日 (木)
お~いお茶 味の番人 [伊藤園情報]
伊藤園 静岡相良工場で、検茶(けんちゃ)の説明を受けてきました
以前私は伊藤園静岡相良工場へ行き、「お~いお茶」の仕上げ加工のレポートをしました。(詳しくは、「伊藤園の工場に行ってきました~静岡相良工場 仕上げ加工編」を見てください)
実は、そこで見てきた中で私が興味を持ったものに、出荷前の茶葉の味や香り、形などの品質をチェックする、「検茶(けんちゃ)」という工程がありました。
そこで今回は、「検茶(けんちゃ)」について書いてみようと思います。
________________________
中央研究所の外観
実はここ伊藤園 静岡相良工場のある敷地には、“中央研究所”という施設も併設されています。多くの実験室や作業室がある研究棟が2つあり、建築総延面積は約 8,000㎡になる大規模な研究施設です。
“カテキン”(ポリフェノールの一種で、渋味の主成分でもある)や“テアニン”(緑茶の旨味に貢献する成分)等、健康や美容への働きが期待される緑茶成分の研究が行われています。
また、お茶だけではなく野菜飲料等の研究も行われており、多くの研究成果を上げているそうです。(詳しく知りたい方は、伊藤園のホームページより、「伊藤園の研究開発」を、ぜひともご覧下さい!)
今回私はここ中央研究所にやってきたのですが、この中には検茶を行っている伊藤園の品質管理部もあります。
というわけで、中央研究所の施設内にある品質管理部の方にお会いして、検茶についてお話を伺うことが出来ました!検茶の極意を知ることが出来たら、私も“官能検査員(検茶を行う技能員の事)”になれるかな?
ずらりと並ぶ、検茶に用いる道具の数々
最初に、検茶を行う方法に関して、いくつかのポイントに分けて簡単に説明しますね。
● 検茶には、機械による測定と人の五感による官能検査の2つの方法があります。意外な事に、人の五感による検査の方が一般的に判定は正確とされているそうです。もちろん、検茶をする人には、長年の知識と経験が必要になってきます。
● 検茶では、まず、写真にある黒くて四角い検茶盆に茶葉を入れて、茶葉の形状や色沢(色やツヤ)などの見た目をチェックします。
● 次に内質(味や香味に関する項目)の検査。写真にあるような白磁の茶碗に熱湯でお茶を淹れ、香気(様々な種類の香り)、水色(淹れた時のお茶の色)、滋味(旨味・渋味・苦味のバランス)を見ます。
● ちなみに、検茶は美味しく飲んで楽しむためではなく、あくまで検査なので茶葉の特徴を同じ条件で引き出すために、全て熱湯を使用するのだそうです。
これが大まかな検茶の方法です。更に詳しい検茶の方法は、伊藤園ホームページの「お茶百科~お茶の品質を見分ける方法」を参考にしてみてくださいね。
検茶をするには、たくさんの種類の茶葉の微妙な香味の違いを感じ取る、豊富な経験と知識が必要なんだろうなあ、と容易に想像できますよね。
それでは早速、品質管理部の方にお話を伺ってみます。
伊藤園 品質管理部の渡辺幸弘さん
今回の私の、強~い味方です!
~渡辺さん、今日はよろしくお願いします!
「はい、お願いします。」
~まずお聞きしたいのは、一人前の官能検査員と呼ばれるには、どんなことが必要なんでしょうか?
「そうですね、例えば今、単に目の前にある複数のお茶の飲み比べでしたら、勘のいい方なら初めてでも出来てしまうかも知れません。しかし、昔飲んだお茶の味や香りと比べるとなると、どうでしょうか?」
~うーん、実際に目の前に無いお茶の味となると、さすがにちょっと無理ですね・・・。
「でも、検茶をするにはそういった経験や技能が必要不可欠なんですよ。過去に飲んだお茶の味や香りといったデータを頭に思い浮かべ、照らし合わせられること。そうすることで、はじめて商品に使用する茶葉を決定できます。
これを身につけるには、やはり毎日毎日、仕事としてお茶を飲み続けることが大事です。多いときは、1日に1,000パターンくらいのテイスティングをすることもあるんですよ。」
~せ、1,000パターン!それは大変ですね。わたくし、早くも自信無くなってきました・・。
~では、検茶のお仕事をする上で、日頃から気をつけていることって、何かありますか?
「仕事のある平日は、匂いの強い食べ物は、なるべく摂らないようにしています。平日に餃子定食なんて、食べられませんね。また、検茶をする室内に強い匂いを発するものがあると、味覚に影響があります。ですから官能検査をする女性社員は、基本的に香水をつけません。」
~たしかに、風邪をひいたときって、鼻が詰まってしまい、その結果香りだけでなく食べ物の味も判らなくなりますもんね。香りってとても大切なんですね。
それにしても、品質管理の現場って、とてもストイックな世界なんですね。私、餃子大好きですし、ますます自信喪失です。
検茶は、やっぱりプロのみなさんにお任せしようかな。。。
~では最後に、検茶のお仕事と、「お~いお茶」に対する思いをお聞かせください。
「「お~いお茶」を、常に高品質な味や香りでお客様にお届けするのが、私たち品質管理部の務めです。ほんのわずかな判断の違いが、商品の品質に大きく影響しますから、毎日の仕事を訓練と思い、感覚を研ぎ澄ませて業務に臨んでいます。
「お~いお茶」が、これからも緑茶飲料のトップブランドとして、消費者のみなさんに愛され続けてほしいと願っています。」
~なるほど、まさに品質管理部のみなさんは、「お~いお茶 味の番人」ですね!
渡辺さん、今日は本当にありがとうございました!
2006年8月17日 | 伊藤園情報 |
固定リンク |
| トラックバック (1)