2006年12月29日 (金)

緑茶のおいしい淹れ方大公開! [茶畑生活(ビデオ付き)]

Irekata_t01_1


寒い季節にはやっぱり、心から温まるあたたかいお茶を飲んでほっとしたいですね。ホット用ペットボトル「お~いお茶」はもちろんのこと、ひと手間かけて急須で淹れたお茶というのも、とても美味しいものです。


そこで今回は、お茶のプロに聞いた「緑茶のおいしい淹れ方」をご紹介します!


____________________


何を隠そうこのわたくし、「茶畑日記」を始めてからというもの緑茶の魅力に目覚めてしまいました。


その影響もあり、鹿児島県志布志市 有明町のお茶農家、堀口泰久さんにプレゼントされた急須を使って、毎日のように緑茶を淹れて楽しんでいます。でも正直、まだまだお茶農家のみなさんの淹れるお茶の美味しさには敵わないんですよね~。


そこで今回は、さらに美味しいお茶を淹れられるようになるべく、静岡県牧之原市のお茶農家、村松久さんに美味しい緑茶の淹れ方を教えていただきました!


Muramatsusan_irekata_1



久さん 「しっかり覚えて帰って、緑茶のおいしさをみなさんに伝えてね~。」


~先生、よろしくお願いしま~す!


【村松久さん直伝 美味しい普通煎茶(せんちゃ)の淹れ方】


①「水を選ぶ」


美味しいお茶を淹れるには、美味しい茶葉を選ぶことはもちろん、どんな水を使うかが重要になってきます。正しい水選びは、茶葉本来の美味しさを最大限に引き出すためのポイントです。


水には“軟水”と“硬水”の2種類がありますが、軟水の方がお茶を淹れるのには適しています。水道水で淹れても問題はありませんが、塩素が含まれているので必ず沸騰させてから使うようにしてください。


②「お湯の温度を調節する」


お茶を淹れるときに次に大切なのは、お湯の温度の調整です。沸騰させた湯を人数分(今回は3人分)湯飲みに一度注ぎます。それを一旦急須に注ぎ、さらにその湯を湯冷ましに移し変えます。


Irekata04_1


今回は普通煎茶を淹れる最適な温度、70~80℃まで冷ましました。湯冷ましを持って「熱いな」と感じる程度で、湯気が勢いよく上がっている状態が目安です。湯冷ましがないご家庭の場合、代わりに湯飲みを使用しても全く問題ないそうです。


お湯の温度が熱すぎると、渋味の成分も一緒に溶け出して渋くなってしまうので注意しましょう。上級煎茶や玉露を淹れる場合は旨み成分のテアニンを豊富に含むので、渋みを抑えて旨みを十分に引き出すために、低温(50℃~60℃)で淹れます。


お湯の温度が、お茶の美味しさに大きく関わってくるんですね。


③【茶葉を浸す時間に注意する】


急須に茶葉を入れます。入れる量は1人につき3~4g(ティースプーン軽く2杯)です。冷まし終えた湯を急須に入れますが、このとき茶葉を湯に浸す“浸出時間” も、お湯の温度調節と共に重要なポイントです。


Irekata05_1


普通煎茶の場合、抽出時間は90秒から120秒。短すぎると茶葉の旨みを十分引き出せませんし、逆に長すぎると渋味が出てしまうんです。


④「美味しい注ぎ方」


Irekata08_1


浸出時間がきたら、人数分の急須に何度かに分けてお茶を注ぎます。こうすることで、お茶の濃さを均等にすることができますよ。一番美味しいとされる最後の一滴まで、しっかり注ぎきってください。


茶葉をそのままに2回目に淹れるお茶、つまり2煎目は、湯冷ましや浸出の時間を短くして早めに頂きます。3煎目は、より熱い温度で手早く淹れましょう。


1煎目は香りや深い旨みを楽しみ、2煎目以降はさっぱりした飲み口と、大人っぽい渋みを楽しめます。私の周りでも、1煎目の味が好きな人や3煎目が好きな人と様々な好みが見られます。ちなみに私は、1煎目の味がたまらなく好きです。


いかがでしたか?みなさんもこの方法を参考に実際にお茶を淹れて、自分好みの緑茶の淹れ方を探してみませんか?お友達や大切な人が遊びに来たら、ひと手間かけた美味しいお茶を淹れてあげてください。


_____________________


【緑茶の淹れ方ビデオ】

村松久さんにご協力をいただき、

緑茶の淹れ方の流れをビデオに撮ってみました。


Irekata_t2

button_win  button_mac


_________________________


さて、「茶畑日記 冬編」、楽しんでいただけましたか!?


今年はこれにていったん終了。次回は2007年1月4日に記事を更新する予定です。お正月には、鹿児島県志布志市 有明町のお茶農家、堀口さんのお宅を訪問するので、そちらのレポートも楽しみにしていてください!


今年1年間、ご愛読していただき、本当にありがとうございました。2007年も皆様に楽しんでいただける記事を書いていきますのでよろしくお願いします。

2006年12月29日 | 茶畑生活(ビデオ付き) |
| コメント (6) | トラックバック (0)

2006年12月15日 (金)

お茶農家の秋から冬の農作業~その1 [茶畑生活(ビデオ付き)]

Akiseishi02_1


寒さが深まり、外出がおっくうな季節になりましたね。しかしお茶農家のみなさんは秋から冬の間にも、お茶の樹の世話に余念がないと聞きます。では秋から冬にかけて、どんな農作業をしているのでしょうか?

_________________________


お茶を育てる上で最も重要で難しい作業の一つに、「整枝(せいし)作業」というものがあるのをご存知ですか?以前、「お~いお茶 茶畑日記」~夏編で紹介させていただいたことのある整枝作業ですが、お茶畑によっては秋冬番茶(※1)を摘採した後に、「秋整枝」と呼ばれる整枝作業をすると聞きました(※2)。そこで今回は「秋整枝」の模様を、私が実際に体験してレポートいたします!


※1 「秋冬番茶」・・・4~5月に摘採される一番茶(新茶)から始まり、夏の二番茶、秋の三番茶の摘採を経て、秋に摘採するお茶のこと。地域によっては摘採しないところもあります


※2 「秋整枝のタイミング」・・・奈良では10月下旬から11月中旬、鹿児島では10月初旬から10月下旬。静岡では9月下旬から10月上旬といったように、地域によって行われるタイミングに差があります。また、山あいなど比較的寒い立地にある畑では、先に延ばして春に行う場合もあります。


まず最初に、整枝」作業に関して簡単におさらいしてみましょう。整枝の目的は、お茶の葉の高さを一定の高さに切り揃えることで摘採を容易にするとともに、お茶の葉の品質を均一化することです。




Base_ns_f_1_1

イメージ図①「整枝を行っていないお茶畑」

(お茶畑の断面図 赤い点線---は、摘採を行うラインです)

整枝をせずに芽の伸び方にばらつきがあると、一定の高さでの摘採が難しく、摘む茶葉に品質のばらつきが生じる原因になります


Base_s_ff_2

イメージ図②「整枝を行っているお茶畑」


日頃から整枝を行い、高さが整っている新芽は、一定の高さでの摘採がしやすいため、品質のばらつきが生じにくくなります


今回は、伊藤園との契約栽培を行っている奈良県奈良市 月ヶ瀬のお茶農家、西中健さん・リンダさん夫妻のお茶畑にお邪魔して、私も実際に秋整枝を体験させてもらえることになりました。


私のような緑茶ファンにとっては、何ともたまらない体験です!



Sagyou01_1


まずはお手本にと、整枝作業を行う健さんリンダさん。お茶畑のうねを挟んで2人で整枝用の機械を持ち、歩調を合わせてお茶の葉を平行に刈り込んでいきます。息の合った、見事な共同作業です。


Chaba_1

きれいに刈り揃えられたお茶の葉


まるでお茶の樹の散髪ですね!このようにお茶畑の表面の高さを揃えることで、お茶の葉の品質を均一に保つことが出来るそうです。


Before_after_1


左側は整枝が終わってきれいに整ったお茶の樹。右側はまだ整枝を行っていないお茶の樹です。違いは一目瞭然!


さてさてお待ちかね、ついに私も実際に健さんと一緒に、秋整枝を体験です。エンジンの音が大きいので、健さんの手の合図のみが頼りです。どきどきする~。


Seishi1215


左右のハンドルの間には、鋭いバリカンのような刃が2列並んでいて、それらが逆方向にお互いスライドを繰り返すことで、刃と刃の間に入ったお茶の葉を切り揃えます。


・・・・うーん、やっぱり難しい。歩幅を合わせることだけでも難しいし、それに高速でスライドする刃先が怖くて腰が引けてしまい、身体から機械を遠ざけて持ってしまうんです。そのため、うねの端っこの葉を深く刈りすぎちゃいました。ごめんなさい~!



でもそうしていくつもお茶畑のうねを往復するうちに、何となく私もコツを掴んで綺麗に刈ることが出来るようになりました!


「大分上手になったやんか!キミも、立派なお茶農家になれるかもしれへんで。」


~うわー、うれしいお言葉です!わたくし、ホントにお茶農家を目指そうかしら・・。


Sagyou02_2

大自然の中、夫婦仲良く働く健さん・リンダさん夫妻


健さんリンダさんお忙しい中、貴重な経験をさせていただきありがとうございました!


秋冬番茶を摘採した後にこの秋整枝を行うことで、来年の新茶を摘採するときのお茶の樹の高さがほぼ決定してきますので、秋整枝はより美味しいお茶づくりのために、とても重要な作業なんですね。そんな秋整枝のタイミングや刃を入れる深さの調整に、お茶農家のみなさんは格別な注意を払うのです。


このところすっかり寒くなりましたし、屋外での農作業は本当に大変だと思います。お茶農家のみなさん、体調には十分気をつけて頑張ってください!


さて、次回は茶農家の秋から冬の農作業~その2をお届けいたします。

お楽しみに!!

_________________________


「茶畑ビデオ」~奈良県 月ヶ瀬 朝霧の中のお茶畑

Tsukigase1103_t_r_2

朝に発生する霧は、お茶の生育にとって非常に重要なものなんです

霧のゆりかごの中で、じっくりとお茶が育っています

button_win  button_mac

2006年12月15日 | 茶畑生活(ビデオ付き) |
| コメント (5) | トラックバック (0)

2006年11月21日 (火)

茶農家の若者 お茶修業密着レポート! [茶畑生活(ビデオ付き)]

H05_1

鹿児島県有明町でお茶修業中の、若き茶農家2人

左から堀口晃(あきら)さん(22)と、村田和也さん(18)


今回は、鹿児島県 有明町で、お茶づくりの修業に励む2人の若者に密着取材をしてみました!次世代の茶業を担う若き後継者たちの、農作業の模様をレポートします。

________________________


堀口晃さんは、有明町のお茶農家、堀口家四男 堀口千郎(ちろう)さんの長男。村田和也さんは静岡県からの研修生で、2人とも現在は千郎さんの指導の下で茶業を学ぶ日々を送っています。密着取材の初日、朝7時頃に起きて彼らと簡単な朝ごはんを済ませ、早速私達はお茶畑に向かいました。


H01


さてさて今日最初のお仕事は、お茶畑への肥料ふりです。秋の虫が鳴き、気持ち良い秋晴れの日になりました。以前、「茶畑日記 新茶編」「茶畑レポートその4~茶畑に栄養」でお世話になった“どんぐり号”“菜の花号”が再び出動です!


H02_1


広いお茶畑に、2人で手際よく肥料をふっていきます。肥料の何とも言えないほんわかした良い香りが、辺り一面に広がっています。畑の土づくりは、美味しいお茶を育てるために最も重要な作業の一つ。管理の行き届いた栄養豊かな土から、「お~いお茶」の葉は育っています。



それにしても2人とも、まるで本当の兄弟のような、素晴らしいチームワークです!


Kusatori_1


日が傾きかけても、彼らの作業は続きました。これは、お茶畑の草取りの風景。畑を厳しく管理しても、雑草が生えることを完全には防げません。雑草が摘採作業の邪魔になることもあるので、こうして畑を見回って雑草を取り除くことは、地味ですが大事な作業の一つなんですって。


こんな大自然の中で毎日お仕事が出来ることは、都会暮らしの私にとってはちょっと羨ましい事ではあります。でも、実際に農作業をすることの大変さは、これまでの農作業体験で私にも身に染みて分かっているつもりです。お仕事のほとんどは肉体労働ですし、彼らにも目に見えない、多くの苦労があるのでしょうね。頑張って欲しいなあ・・。


Factry_1_1  Factry_2_1


翌日のお仕事は、荒茶工場の機械の整備。言うまでも無く、製造機械を整備して常に清潔にしておくことは、お茶の品質を保つためにとっても大事な作業です。

彼らは、今回紹介した他にも、日が昇って落ちるまで、数え切れないほど多様なお仕事を抱えています。しかし日々の農作業の中でそれらを一つ一つマスターしていく事こそが、一人前のお茶農家になるために避けて通れない道なのでしょうね。


Lecture_1


晃くんの父親でもあり、茶業の大先輩でもある千郎さん(写真 一番右)からの指導の風景です。2人とも、真剣な表情で聞き入っています。こうして美味しいお茶を育てる技術は、世代を超えて受け継がれていきます。


そんな彼らの日々の頑張りに感心した私は、ある夜、2人に一つ質問をしてみました。


~お茶農家としての、今の2人の抱負って何だろう?


和也さん「今、鹿児島で勉強し、経験していることは貴重な財産だと感じています。それらを、静岡に帰ってからの自分のお茶づくりに十分に活かしたいと思います。


晃さん 「今、学んでいることを地道に一つ一つマスターして、しっかりとした基本を形作ることが大事だと考えています。まずは一日でも早く一人前になって、父さんを安心させてあげたいですね。」



~なるほど、ありがとう!若いのに偉いなあ・・。私も見習って、頑張りますよ!

H06_1


「お~いお茶」の未来は、2人のような若き茶農家の頑張りにかかっています!
これからも頑張ってくださ~い!!


______________________


「茶畑ビデオ」~若き茶農家の作業風景

H_t_4

晃さんと和也さんの農作業の様子を、ビデオに撮ってみました。


button_win  button_mac

2006年11月21日 | 茶畑生活(ビデオ付き) |
| コメント (5) | トラックバック (0)

2006年11月 2日 (木)

お茶畑のその後~鹿児島県志布志市 有明町より [茶畑生活(ビデオ付き)]

Ari01_1

10月初旬撮影 

鹿児島県志布志市 有明町のお茶畑


めでたく再スタートを切りました、「お~いお茶 茶畑日記」!茶畑日記と言えば、これまで“新茶編”“夏編”ともにお世話になった、有明町の広大なお茶畑が思い浮かびます。


そこで今回も日記を再開するに当たって、恒例のあの方に登場していただきましょうか!というわけで私は今回も、鹿児島県志布志市 有明町で伊藤園とお茶の契約栽培を行っている、堀口泰久さんを訪ねることにしました。泰久さん、元気にしてるかな?

________________________


Yassyan

「茶畑日記」ですっかりおなじみ、有明町の“お茶の鉄人” こと、堀口泰久さん

お元気そうで何よりです!


~泰久さんこんにちは、お久しぶりです!「お~いお茶 茶畑日記 “冬編”」でも、よろしくお願いいします!


「ああ、こんにちは。またまた来たの?」


~またまた来たの?って、相変わらずご冗談がきついなあ・・・。


「はっはっは、ゆっくりしていってね。それにしても、ちょうどいい日に来たね。実は有明町では今日(※1)から、秋冬番茶(※2)の摘採が始まるんだよ。」


それはラッキー!私達2人は、早速お茶畑へ行ってみることにしました。


※1・・・私がこのとき有明町を訪れたのは、10月の初旬でした

※2・・・4~5月に摘まれる一番茶(新茶)から始まり、夏の二番茶秋の三番茶の摘み採りを経て、秋に摘むお茶のこと。地域によっては摘まないところもあります

Ari07_1

鮮やかな緑色が強い生命力を感じさせる、有明町のお茶の葉


鹿児島県は、日本で静岡県に次ぐ第2位の生産量を誇る、お茶の一大産地。鹿児島県の南西に位置する志布志市 有明町のお茶は、豊富な日照量と綺麗な水でとても美味しいと評判なんですよ。そしてここ有明町で収穫されたお茶も、ペットボトルの「あたたかい お~いお茶 緑茶」の原料の一部として、使用されているんですって!

(有明町のお茶づくりや堀口一家に関しては「茶畑日記 新茶編」で詳しくレポートしていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!)


~泰久さん、お茶の葉がとっても元気で、いきいきとしていますね!


「そうだね、新芽と親葉(おやば:新芽の下の葉)ともに、とても順調に育っているよ。それに、親葉の生育状況が良いということは、来年春の新茶の味や品質にも期待が持てるんだ。」


~なるほど、来年の新茶も楽しみになってきますね!

D_1

ペットボトルの「あたたかい お~いお茶」を飲んでほっと一息の、泰久さん

~ところで、お味はいかがですか?


「うんうん、伊藤園独自の製法によって、緑茶本来の持つ味や香りが十分に引き出されているね。美味しいよ。それにこれからの寒い季節には、このあたたかい“お~いお茶”が大活躍するんじゃないかな。」


~私もそう思います!では最後に、緑茶ファンの皆様にひとこと、よろしくお願いします!


「お~いお茶には、私達お茶農家や、伊藤園スタッフの熱い思いが詰まっています。これからも伊藤園との協力体制によって、美味しいお茶を皆様の元にお届けできるよう、頑張ります!」


~頼もしいお言葉!泰久さん、今日は本当にありがとうございました!


Yasuhisasan1011_1

実は先々月、長女のめぐみさんにお子さんが誕生し、幸せ絶頂の泰久さん。待望の初孫に、目に入れても痛くないと思うほどの超溺愛ぶりだとか!


泰久さん、これからもお身体に気をつけて、美味しいお茶づくりを頑張ってくださいね!


Sakura_fuyuhen_1

堀口家の愛犬 リアルお茶犬“サクラ”も、相変わらず元気!

「またまた来たの?ワンワン!」


_____________________


「茶畑ビデオ」~有明町のお茶畑


Ariake_fuyu_t2_r 

「あたたかい お~いお茶」の茶葉は、こんな大自然の中で育っています

button_win  button_mac

2006年11月 2日 | 茶畑生活(ビデオ付き) |
| コメント (4) | トラックバック (0)